Mac ミュージック.appのライブラリをNASからiMacへ戻した

Macのミュージック.appの調子が本格的に悪くなったので、ライブラリ(保存先)をNASから母艦のiMacに戻すことにした。

今に発生した不具合

ライブラリが無限に増えていく

ミュージック.app(故:iTunes)のライブラリはNAS上に置いて、iMacやMacBook Airなど複数台で再生していたが、ミュージック.appを終了せずにもう一台のミュージック.appで再生するとライブラリが重複して生成されてしまい、無限に増えていった。

ディレクトリ構造が変わった

長らく使用していると、いつの間にかiTunesからミュージック.appに変わった。更にミュージック.app自体のファイルを保管しているディレクトリ構造もいつの間にか変わったようで、色んな場所に音楽ファイルが散見されるようになっていた。

もはや全てがおかしい

Mac ミュージック.appのライブラリをNASからiMacへ戻した

もう目も当てられない。なんでこんなことになってんねん…。
一応説明しておくと音楽ファイルの場所が、以前ScanSnapで自炊した本(jpg)になっている。どのタイミングでおかしくなったのか定かではないが、もう音楽ファイルですらなく、jpgを読み込もうとしている。もはや再生すらできない状態である。自作の音楽データも大量にあり、このバグに巻き込まれて紛失したら笑えないので、なんとかすることにした。

確か調べた際にNASにライブラリを置くのは非推奨とApple公式の見解を見つけたが、今探しても見つからない。写真のライブラリについての記事「フォトライブラリを移動して Mac の容量を節約する」の見間違いかも。

とはいえ、写真ライブラリのNAS保存が非推奨なのであれば、ミュージックもあまり良くなさそう。実際不具合でてるし。因みに写真も以前NASに置いていたが、なんか若干怪しい雰囲気を感じたのでiMacに戻した。戻してからは全く問題ない。

ライブラリをNASからiMacへコピーする

Mac ミュージック.appのライブラリをNASからiMacへ戻した

それではライブラリをNASからiMacへコピーする。この時注意なのが「移動」は使用しないこと。中途半端なところで止まってしまった場合、歯抜けがでてしまうかもしれないので、サイズが大きいファイルは「コピー」して、完全にコピーされたことが確認できたらコピー元を削除することが大事である。

あまりにも無線ネットワーク上で移動させるにはサイズが大きすぎるようで何度も失敗した。なんせ68GBもある。コピー→途中で失敗→中途半端なコピーを削除→再度コピー…の繰り返し。普通にコピーに一晩とかかかっていて、毎晩作業するわけでもなかったので大変だった。

また音楽データの紛失もいくつか起こっていたので、バックアップデータもちまちまと追加していった。特定のデータのみ移すのでは終わらないので、数十件のディレクトリを一度にD&Dして追加する方法をとった。バックアップも整理されていなかったので、何度もD&Dする羽目になり結構時間が掛かってしまった。

音楽ファイルをiMacに移したはいいものの、やはりライブラリファイル自体(ファイル名にdamageとか書いてあるし)がなんか怪しいと感じたので、もう新規ライブラリを作って0から作り直すことにした。再生回数やプレイリストは消えてしまうが、音楽データそのものが消えてしまうよりは良い。

ミュージック.appが起動していない状態でoptionキーを押しながら起動すると、新規ライブラリを作成できる。何も入っていないミュージック.appを起動できたら、ライブラリの場所がiMacの~/Musicになっていることを確認し、後はちまちまとファイルを追加していくだけである。

バックアップ環境の変更

ここで見落としてはならないのがバックアップである。NASはRAID5で構築しておりストレージの障害にもある程度対策はとってあるし、バックアップはスケジュールを変えて複数台のHDDに保存されるようにしている。またUPSも繋いでいるので突然の停電にも対応している。

NASに全てを預けていたiMacは、アプリなどだけ管理すればよかったので、外付けHDDにTime Machineでバックアップをとっているのみである。これは心もとないので、以前、採用していたTime MachineとCarbon Copy Cloner(CCC)でバックアップをとることにした。

Time Machineの説明は良いとして、CCCとはHDD丸ごとバックアップを取ってくれる老舗のアプリである。なぜTime MachineをRAID1で組めばいいのでは?と思うかもしれないが、RAID1はファイルが壊れていたら壊れているままコピーされるのでバックアップとしては良くない。またTime Machineとは別の方法でバックアップをとっておいた方が、アプリ側の不具合があった場合に共倒れする確率は下がる。もっと言えば定期的にblu-rayディスクにでも焼いて保管するのが良い。保管メディアにも寿命はあるものの、環境でだいぶ変わるだろうし、一般的に言われるメディアの寿命はあまり当てにしない方が良いように思う。そのためできるだけ保管メディアを分散させる方が良いと言える…ハズ。

iPhoneと同期する

Mac ミュージック.appのライブラリをNASからiMacへ戻した

iPhoneを繋いで同期しようとすると「”iPhone SE”をこのMacと同期すると”iMac”上の別のライブラリからのメディアは置き換えられます。」と警告が出た。同期はデータが飛ぶ可能性があるのでミスが許されないのにも関わらず、いつも同期関係のメッセージは分かりそうで分かりにくい。

念の為、Appleに問い合わせたところ、ライブラリを新しく作り直したので、iPhoneには前のライブラリ、iMacには新しいライブラリの状態になっているのでこのエラーが出ている。「同期して置換」を押すと、iMacの新しいライブラリに置き換わる、と説明を受けたので、無事iPhoneも同期することができた。

その後の使用感は?

NASに置いていたのをiMacに置くということは、iMacでしか音楽が再生できなくなったということである。しかし全く問題がなかった。iMacは作業部屋に置いているが、もしリビングで音楽聴きたい!って思ったら、iPhoneで再生すればいいからだ。あと10代の頃のように、今すぐ聴かないと死にそう!という感覚はなくなったので大丈夫。なんでもかんでもNASに置けば良いってもんじゃない。

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