FIAT500Rのサンバイザーを直した

2022/01/05
サンバイザー

FIAT500(以下チンク)を購入した時点でサンバイザーの中身は砕けていてフニャフニャのサンバイザーだった。更にそこにタオルを挟んでスマホホルダーを装着していたものだから、余計に形が崩れている。なんとか直せないかと外してみたところの写真である。面倒だな〜どうしようかな〜と手を揉んでいると、サンバイザーから粉が落ちてきた。これは…腐ってますね…。

新品で5,000円くらいで購入できるみたいで、最悪修復が不可能になっても購入できる金額なので修復を試みる事にした。こいうことの繰り返しで愛着が湧いていくものである。

サンバイザー

まずは観察である。側面が熱で圧着された感じで接着されているので、ここから切っていく事にした。最初は綺麗にデザインナイフで繊細に作業したが、デザインナイフで切るには少し厚かったのでハサミで切った。

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一辺を残し切り終えて開けてみると、中身のウレタン?がそれはもうボソボソになっているではないか。このウレタンがボソボソになって粉が隙間から出ていたという訳だ。

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最初に骨組みとウレタンを固定していたと思われるテープもカチコチに固まっている。中から写真とか手紙が出てきたら面白いなと思っていたけどゴミしか出てこなかった。当時物だとするともう50年くらい経っているのだろうか。そう思うとこのボソボソを捨てるのが急に勿体なく感じる(でも捨てた)。

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まず外見のビニール(PVC?)のシワを取る事にした。ビニールは熱湯に浸すと元に戻るとの事だったので、ティファールで熱湯を注いて適当に放置した。確かに熱湯に入れると完全にシワが取れている。これは凄いぞ。

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一番分厚い本を重しにして伸ばしたが、水を拭いている時点でどんどん熱が逃げてしまい、本を乗せる頃には常温になってしまったが気づいてない事にした。常温になるにつれてシワが元に戻ってきている気がしたが、気づいていない設定なので気にしない。

サンバイザー

買って置いておいたらいつの間にか折れていたダイソーのアートボード(5mm厚)。でも力がかからない方向なので使うことにした。骨組みに合わせて線を引いてみる。

サンバイザー サンバイザー

カッターの入りが悪かったのか側面がボロボロになってしまったが気にしない、気にしない。

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1つだと厚みが足りないので2枚合わせで骨組みをサンドする状態にした。これでビニールに入れると厚み的には丁度良かった。

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ボロボロの切断面の保護と、少しでも湿気から守る意味を込めてボンドを塗ったが、後々サイズ調整でこの側面は削ぐ事になる事を僕はまだ知らない。

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シワ伸ばしを適当に切り上げた外見のビニール。ところどころ謎の汚れがあるのが汚かったので、マッキーで塗って指で伸ばしてみた。

サンバイザー

綺麗に馴染んだが、光を当てると若干マッキーの赤味が出て塗った場所がわかる。納得いかないので汚れ対策はもう少し検討することにした。

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何度か調整しサイズが決定したので、アートボードをビニールテープで固定した。布ガムテープだと恐らく直ぐにボロボロになってしまうだろう。

サンバイザー サンバイザー

動かないように固定。

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それではビニールに挿入して最初に切ったところを瞬間接着剤で留めていく。ジオラマで余っていた接着剤を使用した。案外接着できるが、なぜか何度やっても接着できない場所があってひたすら息を吹き続けてしんどかった。もう少し硬化しない接着剤の方がいいかも。

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半分くらい綴じたところで、サイズ調整で用意したスペーサーを挟むのを忘れていた事に気がついた。綴じたのはまだ左半分だったので横にスライドすることで出すことができた。つまり最初から左右両方を切り開かずに、左右どちらかだけ切ればよかったのである。ともあれスペーサーを追加して全て閉じ終えることができた。

サンバイザー

綴じづらかった部分はクリップで固定したりしたので少々不格好になった。

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次に汚れをどうするか。まずは染めQを検討したが、成分表を見てみると顔料が含まれており、結局染めている風に塗れるというスプレーという事がわかった。染めないならわざわざ買う必要はないかなと、手持ちの物でなんとかならないかと、絵画用のアクリル絵の具を塗ってみることにした。

サンバイザー

この汚れに塗ってみる。

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塗ってみたらマットな質感になったので、艶出しのメディウムを塗ったところ、乾いているのになんだかペタペタするようになってしまった。これは全体に塗れないのでアクリル絵の具案は却下。

他に黒い物は…と考えを巡らせたところ、なぜか革靴用のポリッシュを思いついた。なーんか手に付きそうだけど、ものは試しである。

サンバイザー サンバイザー

指で塗っていく。

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半分だけ塗ってみたが結構馴染んでいる。とはいえ隠蔽力は殆どなく汚れが隠せなかったため、汚れている部分はマッキーを塗って指で馴染ませ、その上からポリッシュを塗ったら上手く馴染んでくれた。


サンバイザー

汚れ隠しと関係ないけど星マークを見つけた。

サンバイザー

塗って磨いて最後に水で磨く。確か革靴の鏡面仕上げの際は、一滴の水で磨くと読んだ気がするから。意外にも磨いた後は手にポリッシュは付かないし、いやらしい光沢でもない。型を取ったり貼り合わせたりで数日かかったが、思ったよりも綺麗に仕上げることができた。

サンバイザー

先程のは助手席側のサンバイザー。しかしサンバイザーは運転席側にもあるのである。悩んだけど運転席側も修復することにした。

サンバイザー

最初に作業したサンバイザーは丁度真ん中の部分が、もともと破れていたが、この運転席側のサンバイザーは破れずに残っていた。そのため横にスライドして中身を抜くことができなかったので、できるだけ切る面を最小にできるように作業した。またシワが殆どないので熱湯処理はしない。

サンバイザー

やっぱり中身は同じ状態だった。

サンバイザー

助手席側で使用した型を使用した。

サンバイザー サンバイザー

サイズももちろんピッタリなので、切断面だけボンドで固めて固定する。

サンバイザー

接着しなければいけない面も最小なので直ぐに接着できた。上がポリッシュを塗ったもので、下が塗る前。比較すると塗らなくても良かった気がしないでもないが、もう遅いので下も塗る。

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両方塗った。

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接着面はこんな感じ。2つ目はボンドの乾き待ちを抜けば1.5時間くらいで作業完了。作業手順がわかれば直ぐにできるもんだ。

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