雪の大江山へ
1月30日のこと。
寒波が来ているけど緊急事態宣言だから京都から出ちゃ駄目だ!ということで妻と福知山の大江山へ向かった。FIAT500Rで実家へ向かい、スタッドレスを履いた車を借りてから行った。

大江山は鬼が沢山いる。

福知山に入る頃には雪が舞い始め、テンションは最高潮。雪を見慣れている妻はただ寒いなと冷ややかな態度だ。山へ近づくにつれて雪深くなっていき、最後は5~10cmくらい積もっている道を慎重に通って目的地に到着した。
しかし到着したのは登山口よりももっと手前の道。雪がなければ登山口までは車で行けるのだけど、除雪がされていないので手前の道までしか行けないのだ。ここから1時間弱かけて登山口まで登ることになる。妻はこんなところに停めて下山する頃に雪で車が動かせなくなったらどうするんだ、と言っていたがなだめることに成功してよかった。


よし、登るぞ!

前の車が除雪されてないやん!と引き換えした跡。

除雪されている道でも既に楽しいのに、ここから除雪されていない、ノートレースの道を行くのだ。

ラッセルと言っていい積雪量なのかわからないけど、新雪を歩くのは凄くしんどかった。こんなに体力が奪われるとは…。すぐに僕だけワカンを装着するものの、まだ雪が浅い部分もあってアスファルトにワカンの爪がカチカチ当たる。


段々と深くなってきた。


何かと思えば三角コーンだった。

全く景色が変わらないまま登り続けて30分以上。標識と青鬼のいるところまで出てきた。吹雪の中、その先も暫く進んでみたが、気がつくとワカンを履いていない妻の膝くらいまで雪が積もっている。僕はゲイターを妻に貸していて自分は履いてなかったので、足首のあたりが濡れそうで結構不安な状態。ついでにお腹も空いてきたのと、正直雪を大量に見れて既に満足していたのでここで引き返すことにした。自分のトレースの上を歩くとめちゃくちゃ楽だった。

青鬼の後ろに小高い丘があったので登ってみる。

なんとなくピークっぽい感じなので、ここで昼食にした。

興味本位で雪を溶かして水を作ってみたけど、蒸発してしまってうまく水にならなかった。
昼食を食べていると、僕らのトレースを辿ってソロで登っていく男性を発見。まさか僕らがこんなところで昼飯を食っているとは思うまい…と思いつつ見ていると、どうやら電話をしながら手ぶらで登っている。しかも登山する服ではなくて普段着っぽい。あんな格好で大丈夫かなぁ?なんて言っていたけど、結局僕らが下山するまで見かけなかったので、どこまで登ったのかは不明だ。

昼飯を食べたらもう完全に満足したので帰ることにした。ノーストイックにも程がある。

曇っていた天気も晴れてきて雪の結晶がキラキラ反射していた。

登ってきたトレース。ホント綺麗で何も聞こえない。

降りてきました。

除雪されている道まで来ると、日があたっているところはもう雪が溶けてしまっていた。今日来てよかった。それと先程の男性のものと思われる中型バイクが1台止まっていたが、ノーマルタイヤ+他府県ナンバーでびっくりした。よくたどり着けたもんだ。
そそくさと車に乗り込み帰路へつく。途中、千丈ヶ滝という看板を発見したので、寄ってみた。

凄い勢いの滝が奥の方で流れていたけど写真じゃ伝わらなくて悲しい。
今回は登山口にたどり着かずに下山してしまったが、非常に満足だった。山頂はどんな感じだったんだろう。
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