【2019】SEOとメンテナンスに強いWordPressの構築案

2020/08/25
SEO

いきなりまとめ

構築前にかなり考えるというのがかなり大事である。早く構築したい!となるのはグッと我慢してとにかく考えよう。でないと半年後か何年後かに後悔するだろう。筆者はこのパーマリンクどう設定するのか問題に、長い間試行錯誤した結果、上記の方式に至った。几帳面であるが故に毎回構築しなおして無駄な時間を過ごしてしまった。しかもゴリゴリにカスタムするとその分、自分以外には訳がわからなっていく。段取り八分仕上げ二分の精神はデジタル仕事にも通ずるのだ。

今回、改めて考察して思ったのは、WordPressはカスタムするのではなく、仕様にできるだけ沿って使用するという極めてシンプルな答えだった。何故ならカスタムすればするほど後々扱いづらい仕様になっていく上、そもそもWordPress自体がめちゃくちゃ考えて作られているからだ。身を委ねればいいのである(ただしGutenbergはいただけない)。

パーマリンクの設定

記事はすべてpost_idにする。カテゴリーなどを含んでいても全てドメイン直下の配置。

例1:https://www.frutto.co.jp/123

一番ベストなのはpostnameで、一記事ずつユニークなpostnameをつけることだが、記事の編集などでタイトルが変わる可能性は大きい。しかもこの記事を読んでいるということは、SEOを意識したWordPressの構築に興味がある人なので、更に変更の可能性は高くなる。

そのためタイトルが変われば、postnameを変えざるを得ず、メンテナンス性が高いとは言えない。絶対変えないということであれば、postnameの方が良い。

また日本語タイトルをGoogle翻訳に貼り付けて英語で書き出すと、どうしても似た記事だと翻訳結果が被ることあるというのも理由のひとつ。この案が良案であることを裏付けするように、大手メディアはこぞってこの方式が取られている。何より見た目が美しい。

よくあるSEO解説サイトでは、以下のようにURLで記事の意味がわかるようにしましょうというという解説を見かける。

例2:https://www.frutto.co.jp/animal/pet/inu-kawaii

この方法は、URLの構造を評価する基準が一切ないGoogleには全く意味がない。検索でユーザーがチラッと見る程度には効果はあるが、Googleに評価されず、上位表示できていなければそもそも意味がない。

最初にしっかりカテゴリーを決めて構築すれば、この方法でも問題がなさそうにも思える。しかし数年運営して、全くカテゴリー構造を変えないという人はかなり少数ではないだろうか。よってメンテナンス性の観点からこの方法は避けた方が良いということになる。単記事の内容は変わっていなくても、カテゴリー名が変わるだけで単記事のURLが変わってしまうのである。

因みにfrutto.co.jpは、以前は以下のような日付ベースにしていた。

例3:https://www.frutto.co.jp/2018/10/02/031710

この例は確かにユニークなURLになるものの、無駄にURLが長くなり、いくら良い記事だったとしても記事の古さが際立ってしまう。字面もかなり日記っぽくなってしまうので、日記ではない記事を投稿する場合には不向きである。記事の公開日時は本文中に書いておけば良いし、ユーザーからしてもその方が確認しやすい。そもそも数字ベースにするならpost_idで良い。わざわざ日時でディレクトリを切らずに済む。

カテゴリー

カテゴリーのURLは、そのままズバリでスラッグで指定する。

例4:https://www.frutto.co.jp/product

productカテゴリーは製品紹介カテゴリーである。例4はproductカテゴリーのアーカイブページで、記事の一覧を表示させる。更に子カテゴリーのアーカイブページがある場合も記事一覧を表示させる。
しかしパーマリンクの設定で説明したように、productカテゴリー下の単記事は、例1のようにドメイン直下のURLとなる。ドメイン直下とすることで、いくらカテゴリー構造が変わったとしても単記事には全く影響がない。カテゴリー構造を変えたとしても、そこだけリダイレクトをかければ良いのである。なお前述のとおりGoogleからするとURLは何だって良いので、意味のない乱数でもOK。カテゴリーを考える際に、どの投稿も必ず1記事1カテゴリーのルールで成り立つように考えるべきである(どうしてもやむを得ない場合もあるが)。

タグ

カテゴリー構築の考え方から、1記事1カテゴリーの形になった。次はそれを補うタグの設定である。frutto.co.jpのproductカテゴリーは製品紹介のカテゴリーなので、その下にはquackworks、timebase、pdfrexなどの作ったサービス名のタグがぶら下がる。

一方、blogカテゴリーには「QUACK WORKSが◯周年経ったので明日も頑張ります!」といったような日記も書くだろう。その場合はblogカテゴリーにquackworksというタグがぶら下がる。quackworksというタグ一覧を表示すると、productカテゴリーの記事やpressカテゴリーのプレスリリース記事が表示されるということだ。

固定ページ

固定ページ = カテゴリーのトップページと考えれば良い。固定ページ(products)はproductカテゴリーのアーカイブページというイメージである。しかし固定ページとカテゴリーのスラッグが同じ場合、カテゴリーページが優先されて表示される。そのため固定ページで、一覧表示ではなく表示内容を変えたい場合は、カテゴリースラッグと被らないようにしなければならない。frutto.co.jpではproductsを固定ページのスラッグ、productをカテゴリーのスラッグとした。いくつものproductをproductsページで紹介しているので、英語的にもあっている、かな(筆者は英語が極端に苦手である)。

【追記:2019/12/12】
固定ページはドメイン直下のページかつ(つまりどのカテゴリに属さない)、その下に階層ができないページである。たとえば会社概要やプライバシーポリシー、お問い合わせフォームなどが該当する。

カスタム投稿タイプは使わない

普通の日記投稿とは別に、お知らせ系の投稿をしたいから、カスタム投稿タイプを作りたいという要望があると思うが、このような要望は一蹴し、デフォルトのカテゴリーで分類すべきである。

理由はカスタム投稿タイプとそのタクソノミーは、デフォルトのカテゴリーと別で扱わなければならないため、メンテナンスは倍、扱いもデフォルトのカテゴリーと比べて面倒である。投稿一覧が日記とニュースとプレスリリースでゴチャ混ぜになったら、標準機能で検索すればいいのだ(それにはしっかりとカテゴリー分けをしておく必要がある)。

frutto.co.jpでも以前はプレスリリースをカスタム投稿タイプで作成していたが、面倒なだけで何もメリットはなかった(カスタムをしている感を味わうことはできた)。よって、カスタム投稿タイプを使用することで、メンテナンスも含めてのトータルの手間が減る場合に限り使用すべきだと思う。

SEO

とにかくユーザーニーズを調べて記事を数多く書くだけ。めちゃくちゃ時間がかかる。