たまたま朝やっているドラゴンボールを見ていたら、なんとなく毎週視聴するようになり、たまに早起きした時はその30分前に放送しているキラキラ プリキュアアラモード(以下アラモード)を断片的に見ていた。最初は所詮女児向けアニメだと思っていたものの、不思議なもので次第に面白くなってきてしまい、結局どちらも視聴するようになった。

最初、プリキュアは寝起きの状態からあのハイテンションについていくのに大変だったものの、回を追うに連れて、次第にしっかりとストーリーを追えるようになった。主な視聴者は女児と考えられるので、視聴者の集中力(=長すぎると子供は飽きてしまう)に合わせてストーリーは1話完結ものを主にしているのか、なるほど…などと考えながら視聴する日曜日。半年も見ているとOPとEDの歌を口ずさめるまでになっていて流石に戦慄した。しかし後期ED曲である『シュビドゥビ☆スイーツタイム』は振り付けも曲も非常に覚えやすく(自然に覚えてしまう)、覚えてしまうと今度は普通に視聴するより楽しくなってしまう正の連鎖。なんということだ。

参考資料:シュビドゥビ☆スイーツタイム

アラモードでは、敵は心の闇を抱えており、対してプリキュアは大好き(キラキラル)をもって対峙する事になる。本作では「夢」「希望」「大好き」というワードが多用されており、大人になるとこっ恥ずかしくなるような事を平然と告げるプリキュアの姿は、仕事と家の往復の毎日を過ごしている多くの大人の乾いた心に、知らず知らずの内に浸透する。

伝説のパティシエ=プリキュアという設定のため、戦闘シーンでは、各自スティックからポイップクリームやカスタードクリームを放出し敵に攻撃する。基本的に打撃攻撃は行わないため、どうやって敵にダメージを与えるのか、という疑問を抱くことになるが、恐らくキラキラルを放出しており、敵の心の闇を浄化していたのではないかと今思いついた。

そんなアラモードだが、ついに先日最終回を迎え別れの時がきた。最終回にはなんと次期ヒロインであるキュアエールが登場した。

こうして、この前の日曜日にHUGっと!プリキュアが始まったのだが、これがかなり大人向けの設定で度肝を抜かれた。ネットサーフィンしていた際に見かけた、プリキュアおじさん達も同じ意見だったようだ。

  • 敵が会社組織でありブラック企業(株式会社)
  • 敵は稟議を通さないと出撃ができない
  • 敵が怪人を呼び出す際に「発注!」といい、12秒で納品される
  • 怪人がやられると「ヤメサセテモライマース」と退散する
  • 敵がプリキュアに負ける(=業務失敗)と始末書もの
  • 敵はミライクリスタルを見つけないと本社に帰れない
  • 敵は目標を達成すれば昇進できる

上記内容に加え、主人公キュアエールの合言葉は「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」であり、ブラック企業で働く敵を応援?して殴り倒す。また空から隕石のごとく飛んできた赤子- ハグたんを子育てしつつストーリーは展開していくようで、「愛」や「母性」についてハグたんパートで描かれることが予想される。

小生の見解では、ハグたん周りのストーリーは児童虐待問題や少子化問題、前述の敵にまつわるストーリー- 設定は、長時間労働問題、労働環境問題、パワハラ、出世競争(他者との比較)と、現代日本が抱える問題に鋭くメスを入れるとしか思えないのだ。まだ第1話が放送されただけなので確信は持てないが、表向きは女児向けキラキラアニメでありながらも、大人が見ればれっきとした社会派アニメであり、かなり挑戦的な内容になるのではないだろうかと思う。少なくとも制作側は、かなりプリキュアおじさんに寄せてきていると見ていいだろう。

なお肝心の変身シーンは、前作にも増してポージングにキレキレでとてもいい作画だと思う。やはり作画スタッフからすると変身シーンは1番気合の入るシーンなのだろう。今作もなかなか楽しみな第1話だった。ちなみにOPとEDはアラモードに比べリズムが難しく、なかなか頭に入ってこなかった。

楽しみな半面、各所で問題が発生しているとの情報も見つけた。プリキュアは新シリーズが始まった際に、おもちゃ屋でプレゼント(多分DVD)を行っているそうだが、ここでも転売屋が買い占めを行ってメルカリなどに流れてしまい、子供らが悲しい思いをするということが発生しているようだ。プリキュアにまで転売屋が手をつけるとは最早呆れてしまう。

プリキュアはシリーズを通して15周年。3月には映画放映も決定している。こういった盛り下がってしまう問題もプリキュアの力で吹き飛ばしてほしいものである。

参考資料2:HUGっと!プリキュア番宣