HHKBにして2ヶ月が経過した

上部に貼っているのはショートカットのメモ
Appleのペナペナした純正キーボード(有線、テンキー、US配列)から、HHKBにして早2ヶ月が経過した。

使ってみての感想を書いてみようと思ったが、導入部分が長くなりすぎてしまって力尽きてしまった。とりあえず使っていて気持ちいい製品なので、迷っている人は買ってみたらいいと思います。下記にもありますが、私は物書きやプログラマーでもなく、Illustratorを使うのがメインの環境でHHKB使っています。

以下、なんでHHKBにしたのかの説明です。

HHKBを選んだ経緯

PC作業でもDIYでもなんでもそうだけど、ずっとやり続けていると何かもっと道具として良いものが欲しくなる。PCのソフトは最近かなり安くなって、一昔前のAdobe並の値段のものを買うことがなくなったし、後はマウスとキーボードが主な道具ということになる。

ここ数年、半年周期で良いキーボード使ってみたい波が来ていたので、予てから目をつけていたHHKBを思い切って購入してみたが、購入ボタンを押してからもずっと不安があった。なぜなら独立したファンクションキー(F1,F2など)と矢印キー、テンキーが無いのだ。

HHKBフリークなブログを片っ端から見ると、殆ど物書きかプログラマーの”めっちゃ打つ人”達がやはり多かった。一方、私はといえば、いっちょ前にエディタはAtomを使っているものの、Illustratorを眺めている時間が圧倒的に多い。文字を打つといってもメールのやり取りか、このブログくらいが1番打っている瞬間だ。Illustratorでは、ファンクションキーにショートカットキーをかなり割り振っているし、Illustratorで矢印キーなんてめちゃくちゃ使う。一応、fnキーを押しながら、pキーとかを打つと矢印キーの役割になるが、毎度fnキーを押すのが必須になってしまう操作性は、仕事に支障が出そうでとても不安だ。

ヨドバシでも現物を確認してみたが、10年以上ペナペナのキーボードを打ち続けた私の感覚からすると、ストロークが深いな…むしろストロークが深い分、無駄な動きなのでは…?という感想だった。この状態でも購入に至ったのは、あえて不便でピーキーな物を扱っている感と、GEEKに憧れた末路であろうか。

どのモデルを購入するか

さて、マカーな私は東プレなどは候補に入れられず、消去法とネーミングの良さでHHKBを選んだ。ハッピーハッキングキーボードってアンタ、、イケてんじゃん?しかしこのHHKB結構種類があって、調べてみたところ以下のような感じ。

  • Professional BT:最新の上位モデル。無線。
  • Professional Type-S:最新上位モデル。有線で静音性が高い。
  • Professional 2:よくわからない
  • Professional JP:よくわからない
  • Lite 2:廉価版
  • Lite 2 for Mac:廉価版のMac版

まず廉価版のLite 2シリーズは、打刻感が全然違うらしいので却下。折角の高級キーボードということで、最新モデルの「Professional BT」「Professional Type-S」、若干安い「Professional 2」に絞った。以下、希望する仕様。

配列

US配列の方がカッコいいというだけで使い続けた結果、会社のキーボードも、無意識にWin以外US配列になってしまった。
従って、US配列のものが第一。

有線か無線か

次に有線か無線(Bluetooth)かになるが、無線マウスの充電なんかをキーボードのUSB端子から取っているので、悩んだ結果有線にする。無線の場合は必然的に1番新しいっぽい「Professional BT」というモデルになるが、電池を入れる部分がポコーンと出っ張っている。このポコーンの見た目とUSBが挿せないので見送ることになった。このモデルだったらiPadなんかでもカタカタターン!できるようだが、iPadで本気でタイプしないしな、、と。

有線の方はキーボードから直接線が出ているのではなく、取り外し可能な状態でフォルムも美しい。HHKBは他のメーカーの製品に比べて、フォルムが美しいと思う。その分キーが少ないのだけれど。取り外し可能なUSBケーブルだと保管する時に、ケーブルの根本が折れる心配がないのでとても良い。はい、採用!

カラーと刻印

カラーは黒と白グレーが選べるが、なんか白グレーの方が一周回ってる感あるので、白グレーにする。刻印のありなしもあるが、刻印なしはカッコつけるレベルを超えていて扱えそうにないので刻印あり。白グレーの方が刻印も視認性が高い模様。

打刻感

構造のことはあまり興味がないのと、現状のApple純正ペナペナ打刻感と比べると、すべてのキーボードのストロークに違和感があるので、あまり深く追求しなかった。しかし静音性については結構違う模様。

Professional BT

Professional Type-S

Professional 2

静音モデルを謳っている「Professional Type-S」はスコスコという感じで、他の2機種はカチャカチャという感じ。AppleのキーボードがノートPCの様なペタペタした音なので、音は結構気になりそう。

散々迷った挙げ句、「Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S 英語配列/白」を購入した。キーボード底面のDIPスイッチの切り替えにより、制御キーの割当変更が可能だ。つまりMacでも普通に使えて、コマンドキーの刻印もある。

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とりあえず使って慣れてみる

届いて最初の1週間、やはり矢印キーと独立したファンクションキーがないことに戸惑った。fnキーと「p」で矢印上、とかの割当なので、何かと小指でfnキーを触ることになる。こんな扱いづらいものを使ってしまっている…!という変な優越感だけでこの特殊なキーの扱いに慣れるまで乗り切った。ファンクションキーに設定していた各ショートカットキーもまた設定し直して、意外と不自由ない状態にまで設定できた。設定し直す前にエクスポートしておいたので戻すのも簡単。

とは言っても、職場はHHKB、家ではAppleのペナペナキーボードなので、家で触る度に感覚が戻されてしまう。結局体に馴染むまで1ヶ月ほどかかった。体に馴染んだ頃から、スコココ!という打刻感を楽しめるようになった。打っていて感触がなんとも気持ちがいい。今では家のAppleキーボードが辛くなってきました。ストロークの浅さのせいで、指が空振っているような感じ。打刻の感触の良さは、検索したら物書きの方々の感想が沢山でてくるので、そちらを参考にしてみてください。明らかに文章が上手なので、私の文章より伝わることでしょう。

以外に忘れていたのが、キーボードの高さ。Appleキーボードはキーボード自体に全然高さがないが、HHKBはキーボード自体に厚みがあってキーも高い。打つ時に手首が浮いちゃうような感じになるので、パームレストがあるといいらしい。先人たちのレビューを見ていると、木製が硬すぎずやわらかすぎず良いとのことで、HHKBユーザーの間では「FILCO ウッドパームレスト」が割と定番らしいので購入してしばらく使ってみたが、正直あってもなくても良いように思った。あとHHKBなのにFILCOなんかい!という気持ち(FILCOはMajestouchという高級キーボードを作っている会社)。

HHKB Professional Type-SとFILCOのウッドパームレスト。結構邪魔。

余談ですが、職場でキーボードが煩い人は、仕事しているアピールをしたい人だというのが心理学的見解だ、という記事を読んだ記憶がある。確かにHHKBのスコスコ回数が多いとテンションも上がるのであながち間違っていないんだろうなと思う。自宅用にもHHKB買おうか迷い中だし、Windows用にもUSキーボード欲しい、、とか考えたら仕事が手に付かない。